光触媒技術による『高病原性鳥インフルエンザウイルスの不活化』を実証
カルテック株式会社と間特任教授を研究代表とする東京大学大学院農学生命科学研究科は、光触媒技術による高病原性鳥インフルエンザウイルスの不活化を宮崎大学と共同で実証しました。
■背景
昨今、高病原性鳥インフルエンザの流行で、養鶏場での大量殺処分の頻発という課題が発生しています。創業以来、カルテックは光触媒除菌脱臭装置を開発・販売する中、家禽肉や卵製品の安定共有に資するため、養鶏場での設置に適した光触媒除菌脱臭機の開発にも取り組み、光触媒による不活化を実証しました。
■研究者 間陽子氏(東京大学大学院農学生命科学研究科、農学国際専攻、地球規模感染症制御学講座、特任教授)コメント
高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)は、世界中で甚大な経済被害をもたらし、食の安心と安全を脅かしています。近年では、ウシからヒトへの感染も報告されており、その対策は必要不可欠です。特に、日本においてはワクチンを使わない”スタンピングアウト政策”をとっているために、感染を起こさないことが重要となります。本研究において、光触媒によってHPAIの不活化を証明することが出来たことが、今後のHPAI対策の一助になればと考えております。